用語解説

  • リン(元素記号:P)
  • リンはすべての食品に含まれる栄養素で、骨や細胞に存在する。骨ではカルシウムと共にヒドロキシアパタイトとよばれる状態で存在し、骨を固くする役割を担う。また、体内でのエネルギー産生などにも関与している。
  • カルシウム(元素記号:Ca)
  • カルシウムは骨や細胞に存在する。骨ではリンと共にヒドロキシアパタイトと呼ばれる状態で存在し、骨を固くする役割を担う。また、筋肉の収縮などにも関与している。
  • 石灰化
  • 骨を作る過程で、骨を固くするためにリンとカルシウムでコーティングすること。
  • O脚
  • 両膝の内側が接触せず、前からみると両足がO字状になる状態。O脚
  • X脚
  • 両足をそろえると膝の内側は密着するが、両くるぶしが離れている状態。X脚
  • 家族性低リン血性くる病・骨軟化症
  • リンの不足により骨の変形や歩行障害がみられる病気。一般的に、「くる病」は小児にみられ、「骨軟化症」は成人にみられる。また、家族性低リン血性くる病は、「原発性低リン血症性くる病」、「ビタミンD抵抗性くる病」とも呼ばれることがある。
  • ビタミンD欠乏症
  • ビタミンDの不足によりリンおよびカルシウムの吸収が妨げられ、骨の石灰化が進まず、骨の変形や歩行障害がみられる病気。
  • ビタミンD依存症
  • ビタミンDが作用しないことにより骨の変形や歩行障害がみられる病気で、I型とII型に分けられる。II型の重症例では乳児期から禿頭がみられることがある。
  • 歯膿瘍
  • 歯肉に膿がたまった状態のこと。
  • 腎石灰化
  • リンやカルシウムからなる物質が腎臓に沈着した状態。血液中のカルシウム濃度が高いことなどが原因で起こる。腎石灰化のある患者の多くは無症状である。
  • 二次性副甲状腺機能亢進症
  • 体の中のリンやカルシウムの量を調節する副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患で、血液中のカルシウム濃度が低いこと、リン濃度が高いことが原因で起こる。

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